塩原温泉のおける主な成分の美肌作用と地域
(温泉ビュティー研究家石井 宏子著書:温泉ビュティーより一部抜粋)
1、炭酸水素塩泉・アルカリ性温泉(大網・福渡・門前・古町)
クレンジング(洗浄)作用が期待できます。
肌表面をやわらかくして皮脂を乳化させて汚れを落とす石鹸のような役割をします。
2、硫黄泉・酸性泉(新湯・元湯)
デドックス(解毒作用)や肌の引き締め作用が期待できます。
硫黄成分は解毒・殺菌作用があり、慢性皮膚病の療養にも利用されています。
硫黄は毛細血管拡張作用があり血流が良くなりますので、滞ったメラニンの代謝を
促進してくれるのでシミ・くすみが気になる方の美白対策をサポートします。
酸性泉はお肌を引き締める「アストリンゼン」のような泉質で、皮膚や粘膜を引き締める
収れん作用が肌のキメを整えたり、リフトアップ効果が期待できます。
3、塩化物泉・硫酸塩泉(大網・福渡・塩の湯・塩釜・畑下・中塩原・上塩原)
うるおい作用・保湿作用が期待できます。
塩化物泉は塩の成分が肌の上に付着し、薄いヴェールのように肌を包みます。
湯上り後もそれが保護膜となって肌の乾燥を防ぎ、水分や熱を逃げにくくし
「しっとり」「ほかほか」の美肌が持続する保温&保湿作用が期待できます。
硫酸塩泉は、マグネシウム、ナトリウム、カルシウムとの組合せによりますが、
アンチエイジング・ハリ・うるおいの肌・美肌・サラサラ肌の効果が期待できます。
4、単純泉とは・・・
「マイルドなカクテル」のようなもので、その含有成分にあらゆる泉質のルーツが存在する可能性があります。
従ってその効果は主成分によって異なります。
溶存物質総計(温泉に溶け込んでいる成分の合計)が1kg中1000mg未満だと単純泉です。
●たとえば1〜3までを順番どおりに入浴することによりクレンジング・引き締め・うるおい・保湿とまさに湯めぐりで美肌ケアをお楽しみください。
●メタケイ酸は美肌効果の面で最近脚光をあびており1kg中50mg以上有れば有効とされています。
塩原の温泉では多量に含まれている所が多く、300mg以上ある温泉もあります。
そして塩原温泉の最大の特徴は、複数(源泉数約150ヵ所)の豊富な温泉(毎分約1万リッター)が高低差のある1地区内にあり、 短時間で湯めぐりでき健康回復・疾病予防が手軽に楽しく出来るところにあります。